「カイコの実験単」の各実験に適したカイコをご紹介します。
各実験に適した系統をご紹介します。「目次」の実験をクリックしてください。
伴野 豊/塩見邦博
畠山 吉則/伊藤 克彦
横山 岳 / 天竺桂 弘子
横山 岳
原島 広至 / 塩見 邦博
小島 桂
内海 俊彦 / 小林 淳 /守屋 康子
山本 幸治
東 政明
天竺桂 弘子 / 外川 徹
澤田 博司 / 間瀬 啓介
外川 徹 / 伊賀 正年
横井 翔 / 天竺桂 弘子 / 佐藤 昌直
内野 恵郎
内海 俊彦 /小林 淳 / 守屋 康子
藤井 告
安藤 俊哉
横山 岳
横山 岳
鈴木 雅京 / 長岡 純治 / 横山 岳
吉戸 敦生/ 佐原 健
間瀬 啓介 / 白井 孝治
酒井 弘貴 / 新美 輝幸 / 冨田 秀一郎
太田 広人
金児 雄
池田 素子 / 山田 早人
飯山 和弘 / 青木 智佐
木内 隆史 / 佐藤 令一
朝野 維起 / 高橋 大輔
永田 晋治
藤井 毅 / 大門 高明
岡田 英二
澤田 博司
齊藤 準 / 梶浦 善太 / 横山 岳
中島 健一
玉田 靖
坪田 拓也 / 瀬筒 秀樹 / 内野 恵郎
川本 宗孝 / 勝間 進
浅野 眞一郎 / 岩永 将司
本実験は、カイコ飼育の基本を学ぶ。標準的な形質特性を持つカイコが良い。カイコはクワの葉を食べ成長するので、クワの葉が身近に入手できる方はクワの葉での飼育が良い。 クワの葉が必要であれば、NBRPで入手が可能である。年間にわたって、宅配便で入手できる。人工飼料での飼育も可能である。しかし、人工飼料では飼育が難しい系統もあるので、下記を参考にオーダーしよう。
本実験は、カイコの外部形態や繭糸といった基本を学ぶので、標準的な形質特性を持つカイコが良い(NB1系統)。 図8の様な雌雄鑑別や、成虫の翅の原基の観察には皮膚が透明な系統(o05, o06, o211系統)がより適しているが、NB1でも観察は可能である。 実験3の本文にある図15,16で示したような様々な繭色や形としては写真に示したような系統が良い。NBRPでは繭でも分譲しているので、飼育なしに必要な繭標本を入手できる。
本実験では、カイコの内部形態を学ぶ。標準的な形質特性を持つカイコが良いが(NB1系統)、幼虫の雌雄鑑別が容易なNB2系統をNBRP担当者として推奨する。写真の黒い皮膚の幼虫が雌、白色が雄である。 精巣や卵巣の内部形態を観察する際、外部から判断出来るので、雌雄鑑別が必要な実験はもちろんであるが、 授業や学生実習では、好都合である。石渡腺、成虫の翅の原基、背脈管等の観察には皮膚が透明な系統(o05, o06, o211系統)や体液が黄色い黄血系統(c11, p05)が便利である。
本実験は繭を構成する繭糸の構造、含まれるタンパク質成分等を対象とする。 精練(せいれん)によるフィブロイン、セリシン成分量を比較、また、繭色抽出成分色素の違いを観察する実験もあるのでクワの葉で育てた方が良い。 繭の色は桑の葉に由来するので人工飼料には適さない。また、人工飼料育はタンパク質成分量に影響を与えることが想定される。
本実験で扱うトレハラーゼ(酵素)はすべての系統が保有しており、飼いやすい、扱い易い系統が良い。
幼虫の皮膚の色に異常がある変異体を用いて、色素が合成・蓄積されるメカニズムを考察する。本実験では、以下の4系統を使用する。
本実験は下記のp55で行うことが望ましい。siRNA配列中に多型を含まないことが求められるため。
本実験はメンデルの遺伝法則を学ぶ。実験18では各図に詳しく遺伝実験の概要が記載されている。各図ごとに適切な系統を紹介する。
本実験では、性決定と染色体構成、遺伝について学ぶ。本実験19で扱っている実験に適した系統を、各図ごとに紹介する。
ホメオティック遺伝子と呼ばれる体の構造を支配する遺伝的変異体の観察を行う。異なる変異体の形質特徴の観察、比較を通して、形態形成に関する知識を深める。
本実験で扱う系統は原則どの系統でも良い。人工飼料を使う場合p50, p55が良い。両系統は病気に強く、人工飼料育も可能である。繭が笹色(p50)、黄色(p55)である。白繭が良い場合はNB1, NB2が良い
標準的な系統が良い。NB1, NB2などは経過も早く扱い易い。また本実験は培養細胞を扱う基礎を学ぶ。カイコ卵巣由来のBmN4細胞がNBRPから提供されている。
幼虫の体液は哺乳類の血液に相当する。5種類の血球細胞を観察する。カイコの系統中には小球細胞と呼ばれる血球を遺伝的に欠如する系統も存在する。
標準的な系統が良い。NB1, NB2などは経過も早く扱い易い。本章の解説の最初のページに写っている系統は黒縞と呼ばれる変異体系統である。黒縞のような黒いカイコを飼いたい場合はl04が良い。